RESPIRATORY & INFECTIOUS DISEASE COLUMN

長引く咳と結核
― 「まだ慌てるような時間じゃない」けれど

ニュースなどで結核の話題が出ると、
「咳が続く=結核では?」と不安になる方もいるかもしれません。

しかし実際には、
呼吸器内科外来でよくみられる長引く咳の原因は、
咳喘息、感染後咳嗽、アレルギー、COPD、黄砂・花粉などであることが大半です。

結核は現在でも存在します

日本では減少傾向にありますが、
現在でも年間1万人前後の新規患者が報告されています。

ただし「長引く咳=結核」ではありません

当院周辺の患者層では結核は極めて稀で、
実際には咳喘息や感染後咳嗽の方がはるかに多くみられます。

疑えば病院紹介です

症状や胸部X線で肺結核を疑う場合、
当院で抱え込まず結核病床のある専門病院へ紹介します。

「まだ慌てるような時間じゃない」

ニュースなどで結核の話題が出ると、
「長引く咳=結核では」と不安になる方もいるかもしれません。

しかし実際には、
呼吸器内科外来で日常的によくみられる長引く咳の原因は、
咳喘息、感染後咳嗽、アレルギー、COPD、副鼻腔炎関連、逆流性食道炎などであることが大半です。

当院では結核は極めて稀です

当院の患者層では、
結核患者さんは極めて稀です。

実際、開院後に結核と判明した患者さんは10年以上で、
「後から診断がついた1例」のみです。

まずは、
「まだ慌てるような時間じゃない」
というのが現実的なところです。

一方で、呼吸器専門医・感染症専門医としては、
「長引く咳の中に結核が隠れていないか」は常に意識しながら診療しています。

2週間以上続く咳は、一度評価した方がよい目安です

結核を疑ううえで古くから重視されている目安の一つが、
「2週間以上続く咳・痰」です。

もちろん、
2週間咳が続いたからといって結核という意味ではありません。
実際には咳喘息、感染後咳嗽、アレルギー性鼻炎、黄砂・花粉、COPDなどの方が多くみられます。

「様子を見すぎない」ための2週間ルール

2週間以上咳や痰が続く場合、
風邪だけと決めつけず、胸部X線写真を含めた評価を検討します。

特に、微熱、寝汗、体重減少、血痰、強い倦怠感を伴う場合や、
結核患者さんとの接触歴がある場合は、早めの受診が必要です。

感染後咳嗽は3〜8週間ほど続くことがあります

風邪のあとに気道の炎症だけが残り、
熱や鼻水は治ったのに咳だけが続くことがあります。
これを感染後咳嗽と呼びます。

感染後咳嗽は3〜8週間ほど続くこともあり、
日常診療では結核よりはるかに多くみられます。
ただし、胸部X線写真で異常がないかを確認しておくことは大切です。

福岡市でも結核は報告されています

福岡市からも、
2024年に市内で176人が新たに結核と診断されたことが周知されています。

咳、痰、発熱、全身のだるさ、食欲不振、体重減少などが続く場合には、
医療機関を受診することが勧められています。

「福岡の風邪流行=結核」と考える必要はありません

SNSなどでは、
「最近の長引く風邪は結核では」
といった推測を見かけることがあります。

しかし、
福岡でみられている一般的な風邪症状や咳症状の主因が、
結核である可能性は現時点では極めて低いと考えます。

実際の日常診療では、
咳喘息、感染後咳嗽、黄砂、花粉、PM2.5などによる気道症状の方が、
はるかに多くみられます。

不確かな情報で過度に不安になるのではなく、
症状が長引く場合には胸部X線写真などを含めて冷静に評価することが大切です。

ただし、結核を過度に恐れすぎないことも大切です

現在は黄砂、花粉、特にマツ花粉などでも、
咳、鼻炎、喉の違和感を訴える方が増えやすい時期です。

そのため、
「長引く咳=結核」と決めつけるのではなく、
症状の経過、胸部X線、必要時の病院紹介などを含めて冷静に判断することが大切です。

マツ花粉・黄色い粉については、

福岡で「黄色い粉」と咳症状が増えています

もご参照ください。

結核は現在でも世界的な感染症です

結核は「昔の病気」というイメージを持たれがちですが、
現在でも世界的には非常に重要な感染症です。

WHOの報告では、結核は現在でも世界で大きな疾病負荷を持つ感染症であり、
インド、インドネシア、中国、フィリピン、パキスタンなどは高負荷国として重要です。

世界で重要な地域

  • インド
  • インドネシア
  • 中国
  • フィリピン
  • パキスタン
  • アフリカ諸国の一部

日本で重要な背景

  • 高齢者の再燃
  • 集団生活
  • 医療・介護施設
  • 都市部での人の移動
  • 海外出生者・海外渡航歴

日本でも「ゼロ」ではありません

日本は2021年以降、結核低蔓延国の水準を維持していますが、
2024年でも全国で新登録結核患者が報告されています。

2024年の全国の新登録結核患者数は10,051人で、
罹患率は人口10万人あたり8.1でした。
低蔓延国になったとはいえ、現在でも年間1万人規模の患者さんが発生しています。

特に高齢者では、
若い頃に感染した latent TB infection が、
加齢や免疫低下によって再燃することがあります。

若い海外出生者の結核も重要です

近年の日本では、
高齢者の再燃だけでなく、
結核高蔓延国から来日した若い世代の発症も重要になっています。

これは特定の国籍の方を不安視するという意味ではありません。
結核の流行状況は国や地域によって異なるため、
出身国、渡航歴、滞在歴、生活環境を医学的情報として確認することが大切です。

結核は地域差があります ― 大阪市と福岡市

結核は全国で均一に発生しているわけではありません。
都市部、生活環境、職業背景、集団生活、社会的背景によって差が出ます。

地域 2024年の状況 読み方
全国 新登録結核患者 10,051人、罹患率 8.1/10万人 低蔓延国水準を維持していますが、ゼロではありません。
福岡市 新たに176人が結核と診断 当院周辺では稀でも、市全体では一定数の報告があります。
大阪府 罹患率 12.8/10万人 都道府県別では高い水準で、国内でも地域差があります。
大阪市 新登録結核患者 487人、罹患率 17.4/10万人 全国の2倍以上で、大都市部の結核負荷を考えるうえで重要です。

結核診療では、居住地・職業・生活環境も大切です

結核は、咳や発熱だけで判断する病気ではありません。
居住地域、職業、集団生活、換気環境、海外渡航歴、周囲の結核患者の有無も重要です。

  • 寮生活・集団生活
  • 換気の悪い屋内で長時間過ごす仕事
  • 医療・介護施設での勤務
  • 海外渡航歴・海外出生者との接触
  • 周囲に結核患者がいたか
  • 高齢者施設・福祉施設との関わり

結核は「空気」で広がる感染症です

結核は、咳やくしゃみで飛んだ大きな飛沫そのものよりも、
空気中に浮遊する飛沫核を吸い込むことで感染する空気感染が問題になります。

換気不良

密閉空間では感染リスクが上がります。

長時間曝露

短時間より、
長時間同じ空間にいることが重要です。

排菌量

排菌している患者さんとの接触が問題になります。

「空気が悪い集団生活」は現在でもリスクです

結核は、
換気の悪い空間で、
長時間複数人が生活・滞在する環境で広がりやすい感染症です。

  • 寮生活
  • 集団施設
  • 夜間勤務環境
  • 医療・介護施設
  • 長時間の屋内接客業

などは現在でも重要な環境です。

実際に身近で起こることもあります

私自身、下関で勤務していた頃には、
疑い症例を含めると結核を毎月のように診療していました。

また、医師の知人でも、
大阪での予備校の寮生活中に集団感染で結核に罹患した方がいます。

注意が必要な方

全体としては稀でも、
結核をより意識すべき背景があります。

  • 医療機関・介護施設・福祉施設で勤務している方
  • 免疫を抑える薬を使用している方
  • 生物学的製剤やJAK阻害薬などを使用中の方
  • 長期ステロイド内服中の方
  • 透析中の方
  • 糖尿病、低栄養、悪性腫瘍などがある方
  • 結核患者さんとの接触歴がある方
  • 結核高蔓延国での居住歴・長期滞在歴がある方

このような背景があり、
咳や痰、微熱、体重減少が続く場合は早めの受診が大切です。

インバウンド増加との関連

国際的な人の移動が増える中で、
都市部では結核高蔓延国出身者を診療する機会も増えています。

これは「外国人が危険」という話ではありません。
結核の流行状況は国や地域によって異なるため、
出身国、渡航歴、滞在歴、生活環境を医学的情報として確認する必要がある、という意味です。

結核患者は大きく減っています。しかし油断は禁物です

院長が以前勤務していた屋形原の国立病院福岡病院は、
かつて国立療養所南福岡病院として結核医療を担っていた歴史があり、
結核病棟もありました。

その結核病棟は20年以上前に閉鎖されており、
それくらい日本では結核患者が減ってきた、ということでもあります。

ただし、結核はゼロになったわけではありません。
減ったからこそ見逃さない姿勢が重要です。

福岡にも結核療養所の歴史がありました

現在の福岡では結核患者さんは大きく減っていますが、
かつては福岡市近郊にも結核療養所、いわゆるサナトリウムが複数ありました。

福岡市立屋形原病院、津屋崎療養院、今津療養院、海ノ中道養生院など、
当時は結核が地域医療・公衆衛生における大きな課題であったことが分かります。

西福岡病院も結核療養施設に由来します

現在、結核病床を有する医療機関の一つである西福岡病院は、
1955年に結核療養施設「長垂療養所」として開院した歴史があります。

こうした地域の医療史を振り返ると、
結核が「昔は非常に身近な病気」であったこと、
そして現在は大きく減ったものの、完全になくなったわけではないことが分かります。

福岡の結核療養所の歴史については、

福岡市近郊の結核療養所(サナトリウム)の歴史とその生活

という詳しい記事も参考になります。

どんな症状で疑うのでしょうか?

典型的な症状

  • 2週間以上続く咳
  • 微熱
  • 体重減少
  • 血痰
  • 寝汗
  • 倦怠感

高齢者では非典型的です

  • 食欲低下のみ
  • 元気がない
  • 体重減少のみ
  • 発熱が目立たない
  • 咳が目立たない

「咳=結核」ではありません

実際には、
咳喘息や感染後咳嗽、黄砂・花粉による気道症状の方が圧倒的に多く、
過度に不安になる必要はありません。

一方で、
呼吸器専門医としては、
「結核が隠れていないか」を常に考えながら診療しています。

胸部X線は「ふるい分け」の検査です

当院で結核を疑ううえで最も重要な検査は、
胸部X線写真です。

2週間以上続く咳や痰があり、
胸部X線写真で結核を疑う陰影がみられる場合には、
当院で抱え込まず、専門病院への紹介を検討します。

確定診断には、たんの検査が必要です

胸部X線写真で影があるだけでは、
それが過去の治癒痕なのか、
現在進行中の活動性結核なのか、
あるいはNTMや肺癌など別の病気なのかは確定できません。

結核の確定診断や感染性の判断には、
喀痰の塗抹検査、PCR検査、培養検査などが必要になります。

ただし、空気感染のリスクがある結核を疑う場合、
一般的なビルクリニック内で無理に喀痰採取を行うことは、
他の患者さんやスタッフへの院内感染リスクにつながります。

そのため当院では、
肺結核を疑う場合には、クリニック内で確定検査を進めるのではなく、
結核病床を有する専門病院へ速やかにつなぐ方針です。

胸部X線写真にも限界があります

非常に早期の結核や、気管支結核などでは、
初期の胸部X線写真で明らかな異常を指摘しにくいことがあります。

胸部X線写真で大きな異常がなくても、
咳、痰、発熱、体重減少、血痰、寝汗などが続く場合には、
CT検査や専門病院での評価が必要になることがあります。

周囲への感染が心配な場合

結核で多くの方が心配されるのは、
「家族や職場の人にうつしていないか」
「身近な人からうつったのではないか」
という点です。

結核と診断された場合は保健所が関わります

活動性結核と診断された場合、
保健所による接触者調査が行われます。

接触状況に応じて、
胸部X線写真やIGRA検査などが検討されます。

発病していなくても感染していると判断された場合には、
潜在性結核感染症(LTBI)として、
将来の発病を予防する治療が行われることがあります。

ただし、IGRA検査は「不安だから誰でも保険で行う検査」ではありません。
接触歴、職業、免疫状態などを踏まえ、
保健所や専門医療機関で必要性を判断する検査です。

結核とNTM(非結核性抗酸菌症)は違う病気です

呼吸器内科では、
「抗酸菌」という仲間の菌による病気として、
結核だけでなく、
NTM(非結核性抗酸菌症)も重要です。

結核

  • 人から人へ感染します
  • 空気感染が問題になります
  • 保健所対応があります
  • 排菌がある場合は専門病院での入院管理が必要です

NTM(非結核性抗酸菌症)

  • 通常は人から人へ感染しません
  • 環境中の菌です
  • 痩せ型中高年女性に多い傾向があります
  • 長期間の経過観察や治療が必要なことがあります

胸部X線写真だけでは区別が難しいこともあります

結核とNTMは、
胸部X線写真やCTで似た陰影を示すことがあります。

呼吸器専門医では、
症状、画像、経過、患者背景などを総合して判断しています。

NTMについては、

非結核性抗酸菌症(NTM)ページ

もご参照ください。

多剤耐性結核(MDR-TB)という問題

世界的には、
イソニアジドやリファンピシンなど主要薬剤が効きにくい、
多剤耐性結核(MDR-TB)も重要な問題となっています。

特に結核高蔓延国では、
治療中断、不適切治療、薬剤アクセスの問題などから、
耐性菌の問題が深刻化しています。

日本では頻度は高くありません

ただし、国際的な人の移動が増える中で、
都市部医療機関では常に念頭に置く必要があります。

結核を疑った場合には、
単に「結核かどうか」だけでなく、
薬剤耐性の可能性も含めて専門医療機関と連携することが重要です。

ミニコラム:かつて「国民病」と呼ばれた結核と歴史上の人物たち

今でこそ結核は、
早期に発見し、適切に治療すれば治癒を目指せる病気です。
しかし、明治から昭和初期にかけては、
「死の病」「国民病」として恐れられ、多くの若い才能が命を落としました。

結核と関わりの深い人物

  • 樋口一葉:24歳で死去。『たけくらべ』などで知られます。
  • 正岡子規:20代後半で結核菌が背骨に感染する「脊椎カリエス」を発症しました。俳号「子規」はホトトギスに由来します。
  • 石川啄木:26歳で死去。家族も結核に苦しみました。
  • 沖田総司:新選組の天才剣士として知られ、結核で若くして亡くなりました。

現代との違い

かつては療養所で長期療養するしかない時代がありましたが、
現代では診断法、抗結核薬、公衆衛生体制が整っています。

だからこそ、
必要以上に怖がるのではなく、
「疑うべきときに疑い、専門医療機関につなぐ」ことが重要です。

「昔の病気」ではなく、「今は治療できる病気」です

結核は過去の文学や歴史の中だけの病気ではありません。
現代でも発生しています。

一方で、現代の結核は、
早期に発見し、適切な専門医療につなげることで、
周囲への感染拡大を防ぎながら治療できる病気になっています。

当院での対応

当院では、
結核を患者さんご自身が決め打ちして心配するよりも、
症状の経過、背景、胸部X線写真などから医学的に判断することを重視しています。

胸部X線写真や症状から肺結核を疑う場合には、
当院で喀痰検査を行って経過観察するのではなく、
その時点で結核病床を有する専門医療機関への紹介を検討します。

当院で行うこと

  • 症状・経過の確認
  • 2週間以上続く咳・痰の確認
  • 居住地域・職業・生活環境の確認
  • 海外渡航歴・接触歴の確認
  • 免疫抑制薬、透析、糖尿病などの背景確認
  • 胸部X線写真
  • 呼吸器専門医・感染症専門医としての判断

疑った場合の紹介先候補

  • 西福岡病院
  • 国立病院機構 福岡東医療センター
  • 結核病床のある専門施設

当院で行うこと・行わないこと

結核の確定診断には、
喀痰検査、PCR検査、培養検査などが必要になります。
また、排菌が疑われる場合には、院内感染防止の観点から、
隔離や専門的な感染対策が必要です。

当院は一般的なビルクリニックであり、
空気感染リスクのある結核疑い患者さんに対して、
院内で安全に喀痰採取や隔離管理を行う医療機関ではありません。

そのため、
当院では一般の患者さんやスタッフへの二次感染を防ぐ観点から、
肺結核を疑った段階で無理にクリニック内で検査を進めず、
速やかに専門病院へご紹介する方針です。

当院の役割は「見落とさず、抱え込まず、つなぐ」ことです

当院のような地域の呼吸器内科クリニックの役割は、
長引く咳の中から、咳喘息、感染後咳嗽、COPD、黄砂・花粉関連症状などを適切に見分けることです。

そして同時に、
肺結核の可能性をいち早く察知し、
必要な場合には隔離・入院設備のある専門病院へ速やかにつなぐことです。

なお、当院では実際にこの形で結核病床へ紹介した症例は記憶にありません。
それくらい当院周辺では稀ですが、
疑った時点で速やかに専門施設へつなぐ方針です。

よくある質問

Q.咳が続くと結核ですか?

実際には、
咳喘息や感染後咳嗽、黄砂・花粉による気道症状の方が圧倒的に多く、
結核は稀です。

Q.どれくらい咳が続いたら受診した方がよいですか?

2週間以上咳や痰が続く場合は、
一度胸部X線写真を含めて評価した方がよい目安です。

特に、微熱、体重減少、寝汗、血痰、強い倦怠感を伴う場合は早めにご相談ください。

Q.どんな時に結核を考えますか?

2週間以上続く咳、痰、微熱、体重減少、血痰、寝汗などがある場合、
さらに居住地域、職業、集団生活、渡航歴、免疫状態などを含めて考えます。

Q.高齢者でも咳が目立ちますか?

高齢者では、咳や発熱が目立たず、
食欲低下、元気がない、体重減少だけで進行することがあります。

Q.結核は昔の病気では?

患者数は大きく減っていますが、ゼロではありません。
日本でも現在なお新規患者が報告されています。

Q.結核はどこで感染しますか?

換気不良の環境で、
長時間同じ空間にいることが重要なリスクになります。

Q.当院で結核の喀痰検査はできますか?

肺結核を疑う場合、
当院では無理にクリニック内で喀痰検査を行わず、
院内感染防止の観点から結核病床を有する専門医療機関へ紹介します。

Q.排菌がある場合、当院で治療できますか?

排菌している場合は、当院で継続管理する段階ではありません。

法律によって、結核病床を有する専門医療機関での評価・入院対応が必要になります。
紹介先候補として、西福岡病院、福岡東医療センターなどが考えられます。

Q.結核とNTMは同じですか?

同じではありません。
結核は人から人へ感染する空気感染が問題になりますが、
NTMは通常、人から人へ感染しません。

院長より

結核は、
「昔の病気」「もうほとんど存在しない病気」と思われがちですが、
現在でも呼吸器内科では常に鑑別として意識する疾患です。

一方で、
「長引く咳=すぐ結核」というわけではありません。

実際には、
咳喘息、感染後咳嗽、COPD、黄砂・花粉関連の気道症状などの方が圧倒的に多く、
過度に不安になる必要はありません。

ただし、
2週間以上続く咳、体重減少、寝汗、血痰、結核患者さんとの接触歴、
医療・介護施設での勤務、免疫を抑える治療などは、
結核を考えるうえで重要な情報です。

当院では、
胸部X線写真などから結核を疑った場合、
クリニック内で抱え込まず、
結核病床を有する専門病院へ速やかにつなぐ方針です。

呼吸器専門医・感染症専門医として、
「まだ慌てるような時間じゃない」けれど、
見落としてはいけない疾患として冷静に診療しています。

RESPIRATORY & INFECTIOUS DISEASE

長引く咳でお困りの方へ

咳喘息、感染後咳嗽、COPD、黄砂・花粉関連の気道症状などが多い一方で、
呼吸器専門医・感染症専門医として結核も常に鑑別に置いています。

福岡市早良区高取、
藤崎駅・西新駅周辺で、
呼吸器専門医・感染症専門医による診療を行っています。