SHINGLES VACCINE / HERPES ZOSTER
帯状疱疹ワクチンのご案内
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが、体の中に潜伏し、加齢や免疫力の低下などをきっかけに再活性化して起こる病気です。
皮膚の痛みや水疱だけでなく、皮疹が治ったあとも痛みが続く帯状疱疹後神経痛が問題になることがあります。
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと組換えワクチン(シングリックス)の2種類があります。
接種回数、接種方法、効果の持続、接種できない方、副反応、費用が異なるため、年齢、持病、免疫状態、福岡市の助成制度を確認しながら選ぶことが大切です。
福岡市早良区高取、藤崎駅・西新駅周辺で帯状疱疹ワクチンをご希望の方はご相談ください。
50歳以上で相談が多いワクチン
帯状疱疹は加齢とともに発症しやすくなります。福岡市では対象年齢に応じた助成制度があります。
2種類から選択
生ワクチンは1回接種、組換えワクチンは2回接種です。効果や副反応、接種条件が異なります。
感染症専門医の視点で整理
年齢、基礎疾患、免疫状態、接種歴、助成制度を確認しながら、適した接種方法を一緒に考えます。
生ワクチンとシングリックスの違いを詳しく知りたい方へ
このページでは、
当院での接種費用、福岡市の助成制度、接種までの流れを中心にご案内しています。
生ワクチンとシングリックスの効果・副反応・選び方について詳しく知りたい方は、
帯状疱疹ワクチンはどちらを選ぶ?生ワクチンとシングリックスの違い
もご覧ください。
ワクチンは在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、子どものころに感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが、神経に潜伏し、加齢、疲労、免疫抑制状態などをきっかけに再活性化して起こる病気です。
典型的には、体の左右どちらか一方に、神経に沿って痛みや違和感が出たあと、赤い発疹や水疱が現れます。顔面、胸背部、腹部、腰部など、さまざまな部位に出ることがあります。
- 皮膚の痛み、かゆみ、しびれ感から始まることがあります
- 赤い発疹や水ぶくれが神経に沿って出ることがあります
- 顔面に出た場合は、眼合併症や顔面神経麻痺などに注意が必要です
- 皮疹が治ったあとも、痛みが長く続くことがあります
顔面、特に目の周囲や耳の周囲に帯状疱疹が出た場合は、視力低下、眼の炎症、顔面神経麻痺などにつながることがあります。
症状がある場合は、ワクチン接種ではなく、まず早めの診察と抗ウイルス薬治療が必要です。
ワクチンは、帯状疱疹の発症予防・重症化予防を目的として、症状がない時期に検討します。
帯状疱疹後神経痛が問題になります
帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の代表的な合併症のひとつです。
皮膚の症状が治ったあとも、痛み、しびれ、灼熱感、刺すような痛み、衣服が触れるだけで痛いといった症状が続くことがあります。
服が擦れるだけで痛い、風が当たるだけで痛いといった状態は、専門的にはアロディニアと呼ばれます。
日常生活の中で非常につらい症状となることがあり、高齢の方ほど問題になりやすい合併症です。
ワクチンは帯状疱疹そのものだけでなく、帯状疱疹後神経痛の予防という点でも重要です。
皮疹後も痛みが残る
皮膚が治っても、神経の痛みが数か月から年単位で続くことがあります。
高齢者で問題になりやすい
年齢が高いほど、帯状疱疹後神経痛へ移行しやすくなるとされています。
予防が大切です
発症後の治療だけでなく、ワクチンによる発症・重症化予防も重要です。
福岡市早良区での帯状疱疹ワクチン助成制度と接種費用
福岡市では、令和8年度も帯状疱疹ワクチンの接種費用助成が行われています。
定期接種の対象者と、任意接種助成の対象者があり、対象年齢や接種期間が異なります。
定期接種の対象
令和8年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方が対象です。
また、60歳以上65歳未満で、HIVによる免疫機能の障がいがあり、概ね身体障害者手帳1級相当の方も対象となります。
任意接種助成の対象
福岡市では、接種日当日に50歳、55歳、60歳の方を対象に、任意接種助成が設けられています。
対象となる期間や通知の時期が異なるため、案内文書をご確認ください。
令和8年度の自己負担額
生ワクチン
1回 4,900円
1回接種で完了します。
組換えワクチン(シングリックス)
1回 12,000円
2回接種で合計24,000円です。
- 生活保護・市県民税非課税世帯などでは、自己負担金が免除される場合があります
- 助成対象年齢、接種期間、自己負担額は年度により変更される可能性があります
- 福岡市から届いた案内文書や予診票がある方は、接種時にご持参ください
組換えワクチンは2回接種で完了するワクチンです。
2回目の接種が助成期間内に終わらない場合、2回目は助成対象外となります。
助成を利用して組換えワクチンを希望される場合は、期間に余裕をもってご相談ください。
福岡市早良区で帯状疱疹ワクチン接種をご希望の方へ
当院では、福岡市の助成制度を確認しながら、
生ワクチンまたは組換えワクチンの接種についてご相談いただけます。
ワクチンは在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。
接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。
帯状疱疹ワクチンは2種類あります
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと組換えワクチンがあります。
どちらか一方を選んで接種します。
福岡市の制度では、交互接種はできません。
また、安全性や効果の面からも、通常は2種類を混ぜて接種するのではなく、
最初に選んだワクチンで接種を完了させます。
生ワクチン
乾燥弱毒生水痘ワクチンを1回、皮下に接種します。
接種回数が1回で済む一方、病気や治療によって免疫が低下している方は接種できません。
- 1回接種
- 皮下注射
- 免疫低下状態では接種できません
- 他の生ワクチンとは27日以上の間隔が必要です
組換えワクチン(シングリックス)
シングリックスを2回、筋肉内に接種します。
ウイルスそのものを含まない組換えワクチンのため、
生ワクチンが接種できない免疫低下状態の方でも接種を検討できます。
- 2回接種
- 筋肉注射
- 通常は2か月以上の間隔をあけて接種
- 体調不良などで遅れた場合も、通常は6か月以内を目安に2回目を接種します
- 医師が必要と判断した場合、1か月まで短縮できることがあります
効果の違い
- 接種後1年時点:生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上の予防効果
- 接種後5年時点:生ワクチンは4割程度、組換えワクチンは9割程度の予防効果
- 接種後10年時点:組換えワクチンは7割程度の予防効果
- 帯状疱疹後神経痛に対する効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています
ワクチン選択で迷う方へ
生ワクチンとシングリックスは、
接種回数、費用、効果の持続、副反応、接種できない方が異なります。
それぞれの違いを詳しく知りたい方は、
生ワクチンとシングリックスの違いを詳しく解説したコラム
もご覧ください。
生ワクチンと組換えワクチン、どちらを選ぶか
どちらのワクチンにも、帯状疱疹や合併症に対する予防効果があります。
ただし、効果の高さと持続、接種回数、費用、副反応、免疫状態による制限が異なります。
効果を重視する場合
組換えワクチンは、帯状疱疹の発症予防効果や帯状疱疹後神経痛の予防効果が高く、効果の持続も長いとされています。
一方で、2回接種が必要で、費用も高くなります。
接種回数・費用を重視する場合
生ワクチンは1回接種で済み、自己負担額も比較的低く抑えられます。
ただし、免疫低下状態の方は接種できず、予防効果の持続は組換えワクチンより短い傾向があります。
糖尿病、慢性腎臓病、がん治療中、免疫抑制薬・生物学的製剤・ステロイド治療中、HIV感染症、移植後など、免疫状態に関わる病気や治療がある方では、生ワクチンを避ける必要があります。
迷う場合は、現在の治療内容が分かる資料やお薬手帳をご持参ください。
当院ではシングリックスをおすすめすることが多いです
費用や接種回数の面では生ワクチンにも利点があります。
一方で、予防効果の高さと持続性を重視する場合には、
組換えワクチンであるシングリックスが有力な選択肢になります。
また、悪性腫瘍の治療中、免疫抑制薬・生物学的製剤・JAK阻害薬・ステロイド内服などで
生ワクチンが接種できない方でも、シングリックスであれば接種を検討できます。
持病や免疫状態、費用感、副反応への考え方を踏まえて、
診療時またはお電話でご相談ください。
接種前に確認したいこと
以下に該当する方は、接種できない場合や、接種に注意が必要な場合があります。
予約時または接種前の診察時に必ずお知らせください。
- 発熱している、または重い急性疾患にかかっている
- 過去に予防接種でアナフィラキシーを起こしたことがある
- 過去の予防接種後2日以内に発熱や全身の発疹などが出たことがある
- けいれんを起こしたことがある
- 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患などの基礎疾患がある
- 免疫不全と診断されている、または免疫抑制治療中である
- 血小板減少症、凝固障害がある、または抗凝固薬を使用している
- 妊娠中、妊娠の可能性がある、または妊娠を希望している
- 輸血やガンマグロブリン製剤の投与を受けたことがある
生ワクチンは、病気や治療によって免疫が低下している方には接種できません。
組換えワクチンは筋肉内に接種するため、血小板減少症、凝固障害、抗凝固療法中の方では注意が必要です。
免疫抑制薬、生物学的製剤、抗がん剤、ステロイド内服などを使用中の方は、
接種時期の調整が必要になることがあります。
可能であれば、主治医の方針や治療内容が分かる資料をご持参ください。
接種までの流れ
電話または診療時に相談
接種希望、年齢、福岡市の案内の有無、接種歴、持病、内服薬を確認します。
対象制度とワクチンを確認
定期接種、任意接種助成、自費接種のいずれに該当するかを確認し、生ワクチンか組換えワクチンかを相談します。
在庫確認・接種日調整
ワクチンの在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。組換えワクチンでは2回目の日程も考えて調整します。
診察後に接種
当日の体調、発熱の有無、過去の副反応歴、免疫状態などを確認したうえで接種します。
当日の持ち物
- マイナンバーカード
- 福岡市から届いた案内文書・予診票
- 接種済証、ワクチン接種記録
- お薬手帳
- 免疫抑制薬、生物学的製剤、抗がん剤、ステロイドなどを使用中の方は治療内容が分かるもの
- 自己負担金免除に該当する方は、確認に必要な書類
当院では、患者さん向け案内では原則としてマイナンバーカードの持参を基本にご案内しています。
福岡市の助成対象確認には、年齢や住所を確認できる書類、対象者であることを確認できる書類が必要になる場合があります。
お電話の際にお伝えいただくこと
帯状疱疹ワクチンは、在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。
お電話の際には、受付に以下をお伝えいただくとスムーズです。
- 「帯状疱疹ワクチンの予約、または相談をしたい」
- ご自身の年齢
- 福岡市から案内文書や予診票が届いているか
- 希望するワクチンの種類(生ワクチン、シングリックス、または迷っている)
- 免疫抑制薬、生物学的製剤、抗がん剤、ステロイド内服などの治療中かどうか
どちらのワクチンを選ぶか迷っている場合は、
「医師と相談して決めたい」とお伝えください。
よくあるご質問
Q.帯状疱疹にかかったことがあってもワクチンは受けられますか?
水ぼうそうや帯状疱疹にかかったことがある方でも、帯状疱疹ワクチンの対象となります。
ただし、現在帯状疱疹を発症している場合は、まず治療が優先です。接種時期は診察時にご相談ください。
Q.水ぼうそうにかかったか覚えていません。接種できますか?
日本の50歳以上の方では、多くの方が過去に水ぼうそうに感染していると考えられます。
そのため、はっきり覚えていない場合でも、通常は帯状疱疹ワクチン接種を検討できます。
ただし、水痘にかかったことが明らかにない方、ワクチン歴や感染歴について特別な事情がある方は、
診察時にご相談ください。
Q.50歳でも帯状疱疹ワクチンを接種できますか?
はい。帯状疱疹ワクチンは50歳以上で接種を検討できます。
福岡市では、接種日当日に50歳、55歳、60歳の方を対象とした任意接種助成もあります。
ただし、国の定期接種とは制度が異なります。
Q.生ワクチンと組換えワクチンを組み合わせて接種できますか?
福岡市の助成制度では、生ワクチンまたは組換えワクチンのいずれか一方を選択します。
交互接種はできません。
また、安全性や効果の面からも、通常は2種類を混ぜて接種するのではなく、
最初に選んだワクチンで接種を完了させます。
組換えワクチンを選ぶ場合は、同じワクチンを2回接種します。
Q.組換えワクチンの2回目が助成期間を過ぎたらどうなりますか?
福岡市では、2回目の接種が期間内に終了しない場合、2回目は助成対象外となります。
組換えワクチンを希望される場合は、期間に余裕をもって1回目を接種することが大切です。
Q.シングリックスの2回目はいつ接種しますか?
通常は、1回目の接種から2か月以上あけて2回目を接種します。
体調不良や予定変更などで遅れた場合も、通常は6か月以内を目安に2回目を接種します。
ただし、福岡市の助成制度を利用する場合は、助成期間内に2回目まで完了する必要があります。
2回目が助成期間を過ぎると助成対象外となるため、早めの相談をおすすめします。
医師が必要と判断した場合は、接種間隔を1か月まで短縮できることがあります。
Q.シングリックスは痛いですか?
シングリックスは筋肉注射で、接種部位の痛み、腫れ、筋肉痛のような痛み、倦怠感、発熱などが比較的よくみられます。
接種翌日に腕の痛みを強く感じる方もいます。
多くは数日以内に改善します。
痛みや発熱がつらい場合は、持病や内服薬を確認したうえで、解熱鎮痛薬を使用できることがあります。
Q.糖尿病や呼吸器疾患がある場合、接種した方がよいですか?
糖尿病、慢性腎臓病、呼吸器疾患、心疾患などがある方では、感染症をきっかけに全身状態が悪化することがあります。
年齢、基礎疾患、免疫状態、助成対象かどうかを確認しながら接種を検討します。
Q.免疫抑制薬や生物学的製剤を使っています。接種できますか?
生ワクチンは、免疫低下状態では接種できません。
組換えワクチンであるシングリックスは、免疫低下状態の方でも接種を検討できます。
ただし、治療内容によって適切な接種時期が変わることがあります。
可能であれば、主治医の方針や治療内容が分かる資料をご持参ください。
Q.予約なしで当日接種できますか?
ワクチンは在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。
接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。
定期通院中の方は、診療時にあわせてご相談いただくことも可能です。
院長より
帯状疱疹は、命にかかわる病気というよりも、発症後の痛みが長く残り、生活の質を大きく下げることが問題になりやすい病気です。
とくに高齢の方、糖尿病や慢性疾患のある方、免疫に関わる治療を受けている方では、接種の必要性を一度整理しておく価値があります。
帯状疱疹ワクチンは、生ワクチンと組換えワクチンで特徴がかなり異なります。
当院では、感染症専門医・総合内科専門医として、年齢、基礎疾患、免疫状態、福岡市の助成制度、費用、接種回数を踏まえて、無理のない形でご案内します。
それぞれのワクチンの違いをさらに詳しく知りたい方は、
生ワクチンとシングリックスの違いを解説した院長コラム
もご覧ください。
SHINGLES VACCINE
帯状疱疹ワクチンをご希望の方へ
帯状疱疹ワクチンは、生ワクチンと組換えワクチンで、接種回数、効果、費用、接種条件が異なります。
福岡市からの案内文書、接種歴、お薬手帳などがある方はご準備ください。
ワクチンの在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。
