HPV VACCINE / CERVICAL CANCER PREVENTION

HPVワクチンのご案内

HPVワクチンは、子宮頸がんをはじめとするHPV関連疾患の予防を目的としたワクチンです。
HPVはごく一般的なウイルスで、多くは自然に排除されますが、一部で持続感染し、数年から数十年を経て子宮頸がんなどにつながることがあります。

令和8年度現在、日本国内で公費による定期接種に使用されるワクチンは、9価HPVワクチン(シルガード®9)です。
小学6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象で、接種開始年齢によって2回または3回接種します。

福岡市早良区高取、藤崎駅・西新駅周辺でHPVワクチンをご希望の方はご相談ください。

対象年齢の女子には強く推奨

小学6年生から高校1年生相当の女子は定期接種の対象です。接種機会を逃さないことが大切です。

9価ワクチンを使用

令和8年度現在、公費による定期接種では9価HPVワクチン(シルガード®9)が使用されます。

感染症専門医の視点で説明

効果、安全性、接種回数、接種歴、定期接種の対象かどうかを確認しながらご案内します。

HPVワクチンは、すでに成立しているHPV感染を治療するワクチンではありません。感染前の接種が重要です。

接種をご希望の方は、ワクチンの在庫確認が必要なため、原則としてお電話でお問い合わせください。

HPVとは

HPVはヒトパピローマウイルスの略称で、性的接触を通じて感染することがある、とても一般的なウイルスです。
多くの場合は自然に排除されますが、一部で感染が持続し、子宮頸がんやその前がん病変、肛門がん、腟がん、外陰がん、尖圭コンジローマなどに関わることがあります。

HPVワクチンは、HPVのうち、がんや疾患に関わりやすい型の感染を予防するためのワクチンです。
現在の定期接種で使われる9価ワクチンは、HPV16、18、31、33、45、52、58型などに対応しています。

  • HPVは男女ともに関係する一般的なウイルスです
  • 子宮頸がんの多くはHPVの持続感染が関係します
  • ワクチンは感染前に接種することが重要です
  • すでに成立しているHPV感染や病変を治療するものではありません

HPVワクチンで期待される効果

HPVワクチンは、子宮頸がんを起こしやすいHPV型の感染を予防します。
9価ワクチンは、HPV16、18、31、33、45、52、58型の感染を防ぐことで、子宮頸がんの原因の80〜90%を防ぐとされています。

ワクチン接種が進んでいる国では、子宮頸がんの前がん病変の減少が示されており、子宮頸がん予防の重要な手段と考えられています。

子宮頸がん予防

子宮頸がんに関わるHPV型の感染を防ぐことで、将来の発症リスクを下げることが期待されます。

前がん病変の予防

子宮頸がんになる前段階の病変を減らす効果が示されています。

早い時期の接種が重要

感染前に接種することで予防効果が期待されるため、定期接種の対象時期を逃さないことが大切です。

ただし、HPVワクチンですべての子宮頸がんを防げるわけではありません。
ワクチン接種後も、20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診を受けることが大切です。

定期接種の対象となる方

HPVワクチンの定期接種の対象は、小学6年生から高校1年生相当の女子です。
標準的な接種時期は中学1年生相当の年齢とされています。

対象

小学6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象です。

標準的な時期

中学1年生相当の年齢での接種が標準的な接種時期です。

令和8年度の使用ワクチン

令和8年度現在、公費による定期接種で使用されるワクチンは9価ワクチンです。

対象年齢を過ぎると、公費による定期接種ではなく、原則として任意接種となります。
接種を迷っている場合も、対象期間内に早めにご相談ください。

未成年の方は、接種前の説明と同意確認が重要です。
当院では、原則として保護者の方と一緒にご相談いただくことをおすすめしています。

接種回数とスケジュール

HPVワクチンは、接種を開始する年齢によって、2回接種または3回接種になります。
規定回数を1年以内に終えることが望ましいとされています。

15歳になる前に1回目を接種する場合

9価ワクチンでは、原則として2回接種で完了します。
2回目は1回目から標準的に6か月後に接種します。

  • 2回接種
  • 2回目は標準的に6か月後
  • 少なくとも5か月以上あけます
  • 5か月未満で2回目を接種した場合は、3回目が必要になります

15歳になってから1回目を接種する場合

3回接種が必要です。
標準的には、2回目を1回目から2か月後、3回目を1回目から6か月後に接種します。

  • 3回接種
  • 標準は0・2・6か月
  • 難しい場合は、2回目を1か月以上、3回目を2回目から3か月以上あけて接種します
  • 接種歴がある場合は、不足回数を確認します

過去に2価ワクチンまたは4価ワクチンを接種している方で、接種が完了していない場合は、接種記録を確認したうえで不足分を整理します。
令和8年度以降、定期接種として接種を希望する場合は、9価ワクチンで接種する扱いになります。

キャッチアップ接種について

HPVワクチンのキャッチアップ接種は、過去に積極的勧奨が差し控えられていた時期に接種機会を逃した方を対象に行われていました。

キャッチアップ接種の1回目接種期間は、2025年3月31日で終了しています。
また、平成9年度生まれから平成20年度生まれの女性で、2022年4月1日から2025年3月31日までの間にHPVワクチンを1回以上接種した方に対する公費接種の経過措置も、2026年3月31日で終了しています。

現在は原則として任意接種の確認が必要です

キャッチアップ接種期間中に1回も接種していない方や、経過措置の期間を過ぎた方は、原則として任意接種となります。
過去の接種歴、年齢、今後の接種回数、費用、ワクチンの在庫状況を確認してご相談ください。

確認したいもの

  • 母子健康手帳
  • 予防接種済証
  • マイナポータルの予防接種記録
  • 過去に接種したワクチンの種類と回数が分かる資料

男子・男性へのHPVワクチンについて

HPVは女性だけに関係するウイルスではありません。
HPVは男性にも感染し、肛門がん、尖圭コンジローマなどのHPV関連疾患に関わることがあります。

現在、日本の定期接種の対象は女子ですが、男子・男性への接種も任意接種として相談できます。
公費制度とは扱いが異なるため、接種をご希望の場合は、ワクチンの種類、費用、接種回数、在庫状況を事前に確認します。

本人の疾患予防

男子・男性にとっても、HPV関連疾患の予防という意味があります。

任意接種として相談

定期接種とは異なり、費用やワクチンの在庫確認が必要です。希望がある場合は事前にお問い合わせください。

ワクチン接種後も子宮頸がん検診は必要です

HPVワクチンは子宮頸がん予防に重要なワクチンですが、すべての子宮頸がんを防ぐものではありません。
そのため、ワクチンを接種した方も、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

  • HPVワクチンは子宮頸がん予防の重要な手段です
  • ただし、すべての子宮頸がんを防ぐものではありません
  • 20歳以降は定期的な子宮頸がん検診が必要です
  • ワクチンと検診を組み合わせることが重要です

接種前に確認したいこと

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛み、腫れ、赤み、頭痛、発熱、疲労感などがみられることがあります。
また、まれに重いアレルギー反応などに注意が必要です。

接種直後に気分が悪くなったり、失神したりすることがあるため、接種後はしばらく院内で様子をみます。

以下に該当する方は事前にお知らせください

  • 発熱している、または重い急性疾患にかかっている
  • 過去にHPVワクチンや予防接種で強いアレルギー反応があった
  • 予防接種後2日以内に発熱や全身の発疹などが出たことがある
  • けいれんを起こしたことがある
  • 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患などの基礎疾患がある
  • 免疫不全と診断されている、または免疫抑制治療中である
  • HPVワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれがある
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある、または授乳中である

妊娠中または妊娠の可能性がある方は、接種時期について個別に相談します。
迷う場合は、接種前に必ずお知らせください。

接種までの流れ

1

電話または診療時に相談

HPVワクチンを希望される場合は、原則としてお電話でお問い合わせください。定期接種の対象か、任意接種かを確認します。

2

接種歴・対象制度の確認

年齢、学年、接種歴、母子健康手帳、予防接種済証、マイナポータルの記録などを確認します。

3

ワクチンの在庫確認

9価ワクチンの在庫状況を確認し、必要に応じて接種日を調整します。任意接種では費用も確認します。

4

診察後に接種

当日の体調、発熱の有無、過去の副反応歴、同意確認を行ったうえで接種します。

当日の持ち物

  • マイナンバーカード
  • 予診票
  • 母子健康手帳
  • 予防接種済証、接種記録
  • お薬手帳
  • 過去の接種歴が分かるもの

定期接種の対象確認や過去の接種回数の確認には、母子健康手帳や接種済証が重要です。
接種歴が不明な場合は、接種前に確認が必要になることがあります。

未成年の方は、接種前の説明と同意確認のため、原則として保護者の方と一緒にご相談ください。

よくあるご質問

Q.HPVワクチンは接種した方がよいですか?

対象年齢の女子には、当院では接種を強くおすすめしています。
HPVワクチンは、子宮頸がんをはじめとするHPV関連疾患の予防を目的としたワクチンです。
接種機会を逃さないことが大切です。

Q.高校1年生相当を過ぎたら接種できませんか?

接種自体は任意接種として相談できますが、定期接種の対象年齢を過ぎると原則として公費対象外となります。
接種歴や年齢、費用、接種回数を確認してご相談ください。

Q.キャッチアップ接種はまだ受けられますか?

キャッチアップ接種の1回目接種期間は2025年3月31日で終了しています。
また、対象者の経過措置も2026年3月31日で終了しています。
現在は、年齢や接種歴に応じて、定期接種または任意接種として整理します。

Q.男子もHPVワクチンを接種できますか?

男子・男性への接種は、定期接種ではなく任意接種として相談できます。
HPVは男性にも関係する感染症であり、本人のHPV関連疾患予防という意味があります。
費用やワクチンの種類、在庫状況を事前に確認します。

Q.ワクチンを接種すれば子宮頸がん検診は不要ですか?

不要にはなりません。HPVワクチンですべての子宮頸がんを防げるわけではないため、20歳以降は定期的な子宮頸がん検診が必要です。

Q.副反応が心配です。

接種部位の痛み、腫れ、赤み、頭痛、発熱、疲労感などがみられることがあります。
まれに重いアレルギー反応などもあります。
接種後に気になる症状がある場合は、接種した医療機関またはかかりつけ医にご相談ください。

Q.予約なしで当日接種できますか?

HPVワクチンは在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。
接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。

院長より

HPVワクチンは、予防できるがんを予防するための重要なワクチンです。
過去の経緯により接種機会を逃した方も少なくありませんが、医学的には、対象となる方にきちんと届いてほしいワクチンだと考えています。

当院では、感染症専門医として、また子どもを持つ親の立場からも、HPVワクチン接種を大切に考えています。
対象年齢の方、接種を迷っている方、接種歴が分からない方、男子への任意接種を含めて相談したい方もご相談ください。

ワクチン接種は不安をあおるものではなく、将来のリスクを静かに減らすための医療です。
必要な情報を確認し、納得したうえで接種につなげることを大切にしています。

HPV VACCINE

HPVワクチンをご希望の方へ

HPVワクチンは、接種年齢、接種歴、定期接種の対象かどうかによって、接種回数や費用が変わります。
母子健康手帳、予防接種済証、マイナンバーカードなどがある方はご準備ください。

ワクチンの在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。