SLEEP APNEA SYNDROME / CPAP THERAPY
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・検査・CPAP治療
いびきが大きい、睡眠中に呼吸が止まると言われた、日中の眠気が強い。
そのような症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
当院では、原則15歳以上の方を対象に、ご自宅で行う簡易型睡眠時無呼吸検査と、
結果に応じたCPAP治療の導入・継続管理に対応しています。
ご自宅で簡易検査
入院ではなく、ご自宅で一晩装着する簡易型睡眠時無呼吸検査をご案内しています。
CPAP導入・管理
検査結果に応じて、CPAP治療の導入と継続管理をご相談いただけます。
内科的な併存疾患も管理
高血圧、糖尿病、脂質異常症などを含めて、全身管理の視点で診療します。
睡眠時無呼吸症候群は、単なるいびきの問題ではありません。
睡眠の質、日中の集中力、血圧、心血管疾患、生活習慣病にも関わることがあります。
ご案内:当院はオンライン診療には対応しておりません。初診・再診ともにご来院での診療となります。
このような症状はご相談ください
睡眠中・起床時の症状
- 大きないびきをかく
- 寝ている間に呼吸が止まると指摘された
- 夜中に何度も目が覚める
- 夜中にトイレに起きることが多い
- 寝ていると息苦しくなり、はっと目が覚めることがある
- 起床時に頭痛やだるさがある
- 寝ても疲れが取れない
日中・生活習慣病との関係
- 日中の眠気が強い
- 会議中や運転中に眠くなることがある
- 集中力が続かない
- 高血圧の治療をしているが安定しにくい
- 糖尿病、脂質異常症、肥満がある
- 生活習慣病があり、SASも気になっている
- 家族から検査をすすめられた
「眠気がそこまで強くないから違う」とは限りません。
睡眠時無呼吸症候群では、日中の眠気が目立つ方もいれば、自覚が乏しい方もおられます。
ご家族から無呼吸を指摘された方、いびきが強い方、生活習慣病を複数お持ちの方は、一度検査をご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする病気です。
そのたびに体の酸素が不足し、睡眠が分断されるため、十分に眠っているつもりでも体に負担がかかります。
多くは、眠っている間にのどの奥の空気の通り道が狭くなることで起こります。
体重増加、首まわりや舌のボリューム、あごの形、加齢、飲酒、鼻づまりなどが関わることがあります。
日本人では、肥満が強くなくても骨格の影響で起こることがあります。
夜の問題だけではありません
いびきだけの病気ではなく、睡眠の質の低下と低酸素が全身に影響します。
生活習慣病と関わります
高血圧、糖代謝異常、脂質異常症、肥満などと関連することがあります。
適切な治療で改善が期待できます
診断後は、生活習慣の見直しやCPAPなどで症状・リスクの軽減を目指します。
放置しないほうがよい理由
睡眠中に何度も呼吸が止まると、そのたびに酸素が低下し、体は強いストレスを受けます。
これが毎晩続くことで、血圧や心臓、血管、代謝に負担がかかります。
全身疾患との関係
- 高血圧
- 不整脈
- 心不全・心血管疾患
- 脳卒中
- 糖尿病やメタボリックシンドロームの悪化
日常生活への影響
- 日中の眠気
- 集中力低下
- 仕事中のパフォーマンス低下
- 居眠り運転のリスク
- 睡眠の質の低下
いびきや眠気だけでは軽く見られがちですが、SASは全身管理の視点で考えるべき病気です。
当院では、呼吸器だけでなく内科全般の観点も踏まえて評価します。
当院での検査について
当院では、まずご自宅で行う簡易型睡眠時無呼吸検査をご案内します。
睡眠中の呼吸状態や酸素低下の程度を調べ、結果に応じて今後の方針を決めていきます。
診察では、日中の眠気の程度をみるためにESS(眠気の質問票)などを用いて評価することがあります。
1.診察
いびき、無呼吸の指摘、眠気、起床時頭痛、生活習慣病の有無などを確認します。
2.簡易検査
ご自宅で一晩装着していただく検査です。入院は不要です。
3.結果説明
検査結果を踏まえ、経過観察、生活習慣の見直し、CPAP導入の検討などをご案内します。
無呼吸・低呼吸の回数
睡眠中に呼吸が止まる、または浅くなる回数を確認し、睡眠時無呼吸症候群の程度を評価します。
酸素低下の程度
睡眠中に酸素飽和度がどの程度低下しているかを確認します。低酸素が強い場合は、より慎重な評価が必要です。
CPAP適応の検討
検査結果、症状、合併症の有無をあわせて、CPAP治療が必要かどうかを検討します。
AHIとは
AHI(無呼吸低呼吸指数)は、睡眠中1時間あたりに無呼吸・低呼吸が何回起こるかを示す指標です。
軽症の目安
一般に、AHI 5〜15は軽症の目安とされます。
中等症の目安
一般に、AHI 15〜30は中等症の目安とされます。
重症の目安
一般に、AHI 30以上は重症の目安とされます。
実際の治療方針は、AHIだけでなく、症状、酸素低下、合併症、検査方法などをあわせて判断します。
精密検査が必要な場合
簡易検査だけでは判断が難しい場合や、他の睡眠障害・心肺疾患が疑われる場合には、
主に福岡大学西新病院などの連携医療機関での精密PSG検査をご紹介します。
CPAP治療について
CPAPは、鼻につけたマスクから空気を送り、寝ている間に気道が塞がらないようにする治療です。
睡眠時無呼吸症候群に対する標準的な治療のひとつで、特に中等症から重症の方で重要になります。
いびき・無呼吸の改善
空気の通り道を保つことで、睡眠中の無呼吸やいびきの改善が期待されます。
日中の眠気の軽減
睡眠の質が改善し、日中のだるさや眠気が軽くなることがあります。
継続しやすい調整が大切
CPAPは導入して終わりではなく、無理なく続けられる形に整えることが重要です。
また、SASでは体重管理、飲酒を控える、鼻づまりの治療、生活習慣病の管理も大切です。
機械だけでなく、日常生活も含めて整えていくことが、長く安定した管理につながります。
CPAP導入後の仕組みと当院での管理
CPAPは、ご自宅で毎晩継続して行う治療です。
睡眠時無呼吸症候群では、検査で適応を確認したうえでCPAP治療を開始し、
その後も使用状況や治療効果を確認しながら継続していきます。
保険診療では機器は貸与です
CPAP機器は、保険診療では医療機関を通じて貸与(レンタル)される形になります。
機器の貸与が含まれるため、通常の診察より診療費がやや高くなることがあります。
毎月1回の定期受診が基本です
当院では、CPAP治療開始後は毎月1回の定期受診を基本としております。
受診時に使用状況データを確認し、治療がしっかり効いているか、無理なく続けられているかを一緒に確認します。
使用状況を確認します
受診時には、使用時間、無呼吸の残り具合、マスクのずれ、空気漏れ、乾燥感などを確認し、必要に応じて調整します。
睡眠・血圧・日中症状も確認
CPAPは単に機械をお貸しして終わりの治療ではありません。
睡眠の質、日中の眠気、いびき、血圧への影響なども含めて長期的に管理します。
定期受診についてのお願い
CPAP治療は、保険診療上も継続的な指導管理を前提とした治療です。
そのため、当院では毎月の定期受診をお願いしております。
- 受診が2か月以上空いている場合には、状況確認のため当院からご連絡を差し上げることがあります。
- 3か月以上続けて受診がない場合には、保険診療上の継続管理ができないため、原則としてCPAP機器の返却をお願いしております。
- 出張・転勤・転居・入院などで通院が難しくなる場合は、受診が途切れる前に必ずご相談ください。
CPAP使用中に困りやすいこと
CPAPは、導入後に少しずつ慣れていく治療です。
マスクや空気の圧、鼻症状などが合わない場合でも、調整によって続けやすくなることがあります。
マスクの問題
- マスクが合わない
- マスクがずれる
- 空気が漏れる
- 圧迫感がある
鼻・口・のどの症状
- 鼻づまりがある
- 口の乾きが気になる
- のどが乾燥する
- 鼻炎や花粉症で使いにくい
継続の問題
- 途中で外してしまう
- 朝まで続けて使えない
- 出張や旅行時に困る
- 装着に抵抗がある
転院・継続管理
- 転居・転勤後もCPAP治療を継続したい
- 現在の管理先から変更したい
- 機器会社との手続きが分からない
- 紹介状やデータ確認について相談したい
当院では、CPAP導入後も継続しやすい治療となるよう、使用状況を確認しながら丁寧にフォローしております。
転居・転勤に伴うCPAP治療の継続について
当院周辺は転勤で福岡に来られる方も多く、他院で開始されたCPAP治療の継続管理についてもご相談いただけます。
使用状況データや設定内容を確認しながら、無理なく治療を続けられるように調整します。
対応している主な機器管理会社
- テイジン
- フクダライフテック
- フィリップス
その他の機器管理会社については、個別に確認が必要です。
受診前のお願い
転居・転勤などに伴いCPAP治療の継続管理をご希望の場合は、
まず現在の主治医の先生にご相談のうえ、受診前に現在ご利用中のCPAP機器管理会社へ、
管理医療機関の変更についてご連絡ください。
受診時にお持ちください
受診時には、紹介状または診療情報提供書をご持参ください。
機器管理会社側の手続きが完了していない場合、当院で使用状況データの確認や管理開始がすぐにできないことがあります。
生活習慣病も含めて診療します
睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などと関連することがあります。
当院では、CPAP治療だけでなく、生活習慣病の管理も含めて全身状態を確認します。
高血圧
睡眠時無呼吸症候群では、夜間から早朝にかけて血圧へ負担がかかることがあります。
血圧が安定しにくい方では、SASの評価も重要です。
糖尿病・脂質異常症
睡眠の質の低下や肥満、代謝異常が関係することがあります。
内科的な管理とあわせて診療します。
体重管理・飲酒・鼻づまり
体重管理、飲酒を控えること、鼻炎や鼻づまりの治療は、SAS管理に役立つ場合があります。
受診から治療までの流れ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる場合は、まず診察で症状や生活背景を確認し、
ご自宅で行う簡易検査をご案内します。
結果に応じて、生活習慣の見直しやCPAP治療につなげ、導入後も継続して管理していきます。
受診・ご相談
いびき、睡眠中の無呼吸、日中の眠気、起床時頭痛の有無のほか、
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの併存疾患も確認します。
ご自宅で簡易検査
ご自宅で一晩装着していただく簡易型睡眠時無呼吸検査をご案内します。
入院ではなく、普段に近い環境で検査を受けていただけます。
結果説明・方針相談
検査結果をご説明し、経過観察、生活習慣の見直し、あるいはCPAP治療導入の適応についてご相談します。
必要時CPAP導入
CPAP治療が適している場合は、機器の設定や使用方法をご説明し、ご自宅で治療を開始します。
5.毎月の継続管理
CPAPは導入して終わりではなく、使用状況データを確認しながら継続管理していく治療です。
当院では、CPAP治療開始後は毎月1回の定期受診を基本としております。
受診時には、使用時間、無呼吸の残り具合、空気漏れ、乾燥感、マスクのフィット感などを確認し、
無理なく続けられるよう調整します。
よくあるご質問
Q.いびきだけでも受診してよいですか?
はい。いびきだけに見えても、実際には睡眠中の無呼吸を伴っていることがあります。
特に、ご家族からいびきを指摘された方、いびきが大きい方、寝室を別にするほどのいびきがある方はご相談ください。
Q.無呼吸は指摘されていませんが、検査する意味はありますか?
あります。睡眠中の無呼吸は本人には分かりにくく、一人暮らしや寝室が別の場合には、
無呼吸があっても気づかれていないことがあります。
大きないびき、高血圧、夜間頻尿、肥満、起床時頭痛などがある場合は、検査を検討する価値があります。
Q.昼間の眠気がなくても睡眠時無呼吸症候群はありますか?
はい。睡眠時無呼吸症候群では日中の強い眠気が有名ですが、
実際には眠気の自覚が乏しい方も少なくありません。
「眠くないから大丈夫」とは限らないため、いびき、無呼吸の指摘、夜間頻尿、起床時頭痛、
高血圧などがある方はご相談ください。
Q.夜間頻尿と睡眠時無呼吸症候群は関係しますか?
関係することがあります。睡眠時無呼吸症候群では睡眠が分断されるため、
夜中に何度も目が覚めたり、トイレに起きる回数が増えたりすることがあります。
前立腺肥大症だけでは説明しにくい夜間頻尿がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の評価が役立つことがあります。
Q.朝起きたときの頭痛も関係しますか?
関係することがあります。睡眠中の無呼吸や低酸素により、
起床時に頭痛、頭重感、だるさ、すっきりしない感じが出ることがあります。
朝の頭痛が続く場合は、睡眠の質や呼吸状態も含めて評価することがあります。
Q.検査は入院ですか?
当院では、まずご自宅で行う簡易型睡眠時無呼吸検査をご案内しています。
入院ではありません。小型の検査機器を装着し、指先のセンサーや呼吸状態を確認するセンサーをつけて、
普段に近い環境で一晩眠っていただく検査です。
Q.AHIとは何ですか?
AHI(無呼吸低呼吸指数)は、睡眠中1時間あたりに無呼吸・低呼吸が何回起こるかを示す指標です。
一般に、AHI 5〜15は軽症、15〜30は中等症、30以上は重症の目安とされます。
実際の治療方針は、症状、酸素低下、合併症、検査方法などをあわせて判断します。
Q.CPAPを使うと、いびきは改善しますか?
睡眠時無呼吸症候群によるいびきであれば、CPAP治療によって大きく改善することが期待できます。
CPAPは空気の圧力で気道を開き、いびきの原因となる気道の振動を抑えるためです。
ただし、鼻づまり、飲酒、マスクからの空気漏れなどにより、いびきが一部残ることもあります。
Q.CPAPは一度始めると必ず一生必要ですか?
必ず一生続けると決まっているわけではありません。
体重変化、生活習慣の改善、病状の変化などにより、治療方針を見直すことがあります。
ただし、自己判断で中断すると無呼吸が再び悪化することがあるため、中止や変更は必ずご相談ください。
Q.CPAPを始めた後は、どのくらいの頻度で通院しますか?
当院では、CPAP治療開始後は毎月1回の定期受診を基本としております。
受診時には使用状況データを確認し、治療がしっかり効いているか、
無理なく続けられているかを確認しながら、必要に応じて調整を行います。
Q.しばらく受診できないとどうなりますか?
CPAP治療は、保険診療上も継続的な指導管理を前提とした治療です。
受診が2か月以上空いている場合には、状況確認のため当院からご連絡を差し上げることがあります。
3か月以上続けて受診がない場合には、保険診療上の継続管理ができないため、
原則としてCPAP機器の返却をお願いしております。
出張、転勤、転居、入院などで通院が難しくなる場合は、受診が途切れる前にご相談ください。
Q.他院で開始したCPAP治療を継続できますか?
転居や転勤などで通院先を変更される方のCPAP治療継続についてもご相談いただけます。
現在、当院ではテイジン、フクダライフテック、フィリップスのCPAP機器管理に対応しています。
受診時には、現在の主治医の先生からの紹介状または診療情報提供書をご持参ください。
Q.精密な検査(PSG)が必要な場合はどうなりますか?
簡易検査だけでは判断が難しい場合や、より詳しい評価が必要な場合には、
主に福岡大学西新病院などの連携医療機関へご紹介しています。
Q.マウスピースで治療することはできますか?
睡眠時無呼吸症候群では、病状によっては口腔内装置(マウスピース)が選択肢となることがあります。
一般に軽症例や、CPAPが難しい場合に検討されることがあります。
当院では主にCPAP治療の導入・管理を行っており、必要に応じて歯科や専門医療機関への受診をご案内します。
Q.オンライン診療はできますか?
いいえ。当院はオンライン診療には対応しておらず、初診・再診ともにご来院での診療となります。
院長より
睡眠時無呼吸症候群は、いびきや眠気だけの問題ではなく、血圧、心血管疾患、生活習慣病、
日中の集中力や安全にも関わる病気です。
当院では、呼吸器内科・総合内科の視点から、簡易検査、CPAP導入・管理、
生活習慣病を含めた全身管理を行います。
転居・転勤などでCPAP治療の継続先を探している方もご相談ください。
SLEEP APNEA / CPAP
いびき・無呼吸・日中の眠気が気になる方へ
睡眠時無呼吸症候群は、単なるいびきの問題ではなく、睡眠の質や全身の健康に関わる病気です。
当院では、ご自宅で行う簡易検査、CPAP導入・管理、生活習慣病を含めた全身管理に対応しています。
他院で開始されたCPAP治療の継続管理もご相談いただけます。
現在、テイジン、フクダライフテック、フィリップスのCPAP機器管理に対応しています。
