PNEUMOCOCCAL VACCINE

肺炎球菌ワクチンのご案内

肺炎球菌は、肺炎、菌血症、髄膜炎などの原因となる細菌です。
高齢の方、COPD・喘息・間質性肺炎などの呼吸器疾患がある方、糖尿病や心疾患などの基礎疾患がある方では、重症化予防の観点からワクチン接種を検討します。

2026年度から、高齢者肺炎球菌の定期接種で使用されるワクチンは、従来の23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23・ニューモバックスNP)から、20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20・プレベナー20)へ変更されています。
また、21価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV21・キャップバックス)も国内で薬事承認されており、接種歴や制度を確認したうえで整理することが大切です。

福岡市早良区高取、藤崎駅・西新駅周辺で肺炎球菌ワクチンをご希望の方はご相談ください。

2026年度からPCV20へ変更

高齢者肺炎球菌の定期接種は、2026年度からPCV20(プレベナー20)を1回筋肉内に接種する方式へ変更されています。

接種歴の確認が重要

PPSV23またはPCVをすでに接種している方は、定期接種の対象外となるため、過去の接種歴確認が大切です。

呼吸器専門医・感染症専門医が対応

呼吸器疾患や基礎疾患の有無、年齢、接種歴、福岡市の制度を確認しながらご案内します。

肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を防ぐワクチンではありません。肺炎球菌による肺炎や、血液・髄液などに菌が入る侵襲性肺炎球菌感染症の予防を目的としたワクチンです。

肺炎球菌ワクチンとは

肺炎球菌は、肺炎、気管支炎、菌血症、髄膜炎などを起こすことがある細菌です。
高齢者や基礎疾患をお持ちの方では、感染をきっかけに入院が必要になったり、もともとの呼吸器疾患や全身状態が悪化したりすることがあります。

肺炎球菌ワクチンは、肺炎のすべてを防ぐものではありません。
しかし、肺炎球菌による肺炎や、血液・髄液など本来菌が存在しない部位から肺炎球菌が検出される侵襲性肺炎球菌感染症の予防を目的とした重要なワクチンです。

  • すべての肺炎を防ぐワクチンではありません
  • 肺炎球菌による肺炎や重症感染症の予防を目的とします
  • 高齢者や基礎疾患のある方では、接種歴を整理しておくことが大切です
  • インフルエンザ、COVID-19、RSVなど他の感染症対策とあわせて考えることがあります

65歳の定期接種について

高齢者の肺炎球菌ワクチンは、65歳の方、および60歳以上65歳未満で心臓・腎臓・呼吸器機能またはHIVによる免疫機能に一定の障害がある方が定期接種の対象です。
2026年度からは、定期接種で使用されるワクチンがPCV20(プレベナー20)へ変更されています。

対象は主に65歳

65歳の方が定期接種の中心です。60〜64歳でも、一定の障害がある方は対象となる場合があります。

2026年度からPCV20

2026年4月以降、定期接種ではPCV20(プレベナー20)を1回筋肉内に接種します。

既接種者は対象外

PPSV23またはPCVをすでに接種している方は、定期接種の対象外として整理されます。

福岡市では、2026年4月1日以降の高齢者肺炎球菌定期接種はPCV20(プレベナー20)となり、個人負担金は5,900円です。
また、2026年4月1日以降は、PPSV23(ニューモバックスNP)を公費助成で接種することはできません。

PCV20(プレベナー20)について

PCV20は、20種類の肺炎球菌血清型を対象とした結合型ワクチンです。
2026年度から、高齢者肺炎球菌の定期接種で使用されるワクチンになりました。

PCV20は、従来のPCV13に7種類の血清型を追加したワクチンです。
国内外の臨床試験では、安全性や免疫原性について、従来のPCV13やPCV13/PPSV23接種と比較しておおむね同等と報告されています。

PCV20を考える場面

  • 65歳で定期接種の案内が届いた方
  • 60〜64歳で、定期接種の対象となる障害がある方
  • 公費接種の対象かどうかを確認したい方
  • 呼吸器疾患や基礎疾患があり、肺炎球菌ワクチンの接種歴を整理したい方

PCV21(キャップバックス)について

PCV21(キャップバックス)は、成人、とくに高齢者や肺炎球菌感染症のハイリスク者を対象として開発された21価肺炎球菌結合型ワクチンです。
2025年8月に国内で高齢者とハイリスク者に対して薬事承認され、現在、定期接種化に係る検討が行われています。

現時点で、福岡市の高齢者肺炎球菌定期接種に使用されるワクチンはPCV20です。
PCV21は、定期接種としてではなく、接種歴や医学的リスクを確認したうえで、任意接種として検討される場合があります。

成人向けの結合型ワクチン

PCV21は、小児用肺炎球菌ワクチンの普及後も成人に残る血清型を意識して設計された、成人向けの結合型ワクチンです。

公費制度とは別に整理

福岡市の定期接種はPCV20です。PCV21を検討する場合は、任意接種として費用や接種歴を確認します。

PCV20とPCV21は、安全性や免疫原性に大きな違いは認められていません。
一方で、近年の65歳以上の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)における血清型カバー率は、PCV21の方がPCV20より高いと報告されています。

ただし、現行の定期接種制度ではPCV20が使用されます。
PCV21を検討する場合は、定期接種ではなく任意接種として、接種歴、基礎疾患、費用、ワクチンの入荷状況を確認して判断します。

過去にニューモバックスNPなどを受けた方へ

肺炎球菌ワクチンで最も混乱しやすいのは、「以前ニューモバックスNPを受けたことがある」「公費で受けたか分からない」「過去にPCV13、PCV15、PCV20を受けたことがある」という場合です。

日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会の考え方では、PPSV23またはPCVをすでに接種している方は、定期接種の対象外と整理されています。
一方で、PPSV23またはPCV13・PCV15・PCV20の接種から1年以上あけて、PCV20またはPCV21を任意接種として検討できる場合があります。

福岡市の公費助成では、すでに公費助成でPPSV23(ニューモバックスNP)を接種した方は、PCV20(プレベナー20)を公費助成で受けることはできません。
公費助成の回数は1回です。

また、近年はPCV20やPCV21など結合型ワクチンの選択肢が広がっているため、65歳以上の方に対してPPSV23を再接種することは、原則として選択肢とされていません。

確認したいもの

  • 福岡市から届いた案内・予診票
  • 過去の接種済証
  • 母子健康手帳またはワクチン接種記録
  • かかりつけ医・以前の医療機関での接種歴
  • お薬手帳、基礎疾患が分かる資料

このような方はご相談ください

肺炎球菌ワクチンは、65歳の定期接種だけでなく、呼吸器疾患や基礎疾患をお持ちの方、過去の接種歴が分からない方でも相談の多いワクチンです。

65歳で案内が届いた方

福岡市から案内が届いた方は、対象期間、自己負担、過去の接種歴を確認して接種を検討します。

呼吸器疾患がある方

COPD、喘息、間質性肺炎、在宅酸素療法中の方では、感染をきっかけに呼吸状態が悪化することがあります。

基礎疾患がある方

糖尿病、心疾患、慢性腎臓病、免疫低下などがある方では、重症化リスクを踏まえて接種を検討します。

接種歴が分からない方

過去の公費接種歴やPCV接種歴によって制度上の扱いが変わるため、接種済証や案内文書があればご持参ください。

接種までの流れ

1

電話または診療時にご相談

ワクチンの種類、接種希望時期、福岡市の案内の有無、過去の接種歴を確認します。

2

対象制度と接種歴の確認

65歳定期接種の対象か、PPSV23やPCVの接種歴があるか、任意接種として考えるかを整理します。

3

ワクチンの在庫確認

PCV20、PCV21などの取り扱い・入荷状況を確認し、必要に応じて接種日を調整します。

4

診察後に接種

当日の体調、発熱の有無、過去の副反応歴などを確認してから接種します。

接種前に確認したいこと

PCV20やPCV21では、接種部位の痛み、筋肉痛、疲労、頭痛などがみられることがあります。
まれに、強いアレルギー反応などに注意が必要です。

事前にお知らせください

  • 発熱や急な体調不良がある
  • 過去の予防接種で強い副反応があった
  • けいれんを起こしたことがある
  • 血小板減少症、凝固障害がある
  • 抗凝固薬を内服している
  • 免疫不全や免疫抑制治療中である

よくあるご質問

Q.65歳になったら必ず受けた方がよいですか?

65歳の定期接種対象となる方では、接種歴や体調を確認したうえで接種を検討します。呼吸器疾患や基礎疾患がある方では、重症化予防の観点から特に整理しておきたいワクチンです。

Q.過去にニューモバックスNPを受けた場合、PCV20を公費で受けられますか?

福岡市では、すでに公費助成でPPSV23(ニューモバックスNP)を接種した方は、PCV20を公費助成で受けることはできません。公費助成の回数は1回です。

Q.過去にPCV13、PCV15、PCV20を受けた場合はどうなりますか?

PPSV23またはPCVをすでに接種している方は、定期接種の対象外として整理されます。
ただし、接種から1年以上あけて、PCV20またはPCV21を任意接種として検討できる場合があります。

Q.PCV20とPCV21はどちらを選べばよいですか?

定期接種の対象となる場合、福岡市の制度ではPCV20が使用されます。
PCV21は成人向けの新しい結合型ワクチンであり、65歳以上の侵襲性肺炎球菌感染症における血清型カバー率はPCV20より高いと報告されています。
ただし、PCV21を検討する場合は任意接種として、接種歴、基礎疾患、費用、入荷状況を確認して判断します。

Q.肺炎球菌ワクチンを受ければ肺炎になりませんか?

いいえ。肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を防ぐワクチンではありません。肺炎球菌による肺炎や侵襲性肺炎球菌感染症の予防を目的としたワクチンです。

Q.予約なしで接種できますか?

ワクチンの在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。

院長より

肺炎球菌ワクチンは、近年制度とワクチンの種類が大きく変わり、患者さんにとって分かりにくいワクチンのひとつになっています。
特に、以前ニューモバックスNPを受けた方、65歳の案内が届いた方、PCV20やPCV21の違いが気になる方では、接種歴と制度を一度整理することが大切です。

当院では、呼吸器専門医・感染症専門医として、肺炎球菌ワクチンを単なる年齢だけでなく、呼吸器疾患、基礎疾患、過去の接種歴、福岡市の制度を踏まえてご案内します。
COPD、喘息、間質性肺炎などで通院中の方も、必要に応じてご相談ください。

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肺炎球菌ワクチンをご希望の方へ

肺炎球菌ワクチンは、接種歴と制度の確認が重要です。
福岡市からの案内、接種済証、母子健康手帳、お薬手帳などがある方はご準備ください。

ワクチンの在庫確認や取り寄せが必要な場合があります。接種をご希望の方は、原則としてお電話でお問い合わせください。