息切れ、咳、痰が続く方へ

喫煙歴があり、咳・痰・息切れが続く方へ。
そのような症状がある場合、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。
また、健診や人間ドックの呼吸機能検査で「COPD疑い」と言われたものの、自覚症状が乏しい方でも、早めに評価しておくことが大切です。

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自覚症状が乏しくても相談を

早い段階では症状が軽く、健診で初めて異常を指摘されることがあります。

肺機能検査を重視

症状や喫煙歴に加え、肺機能検査と胸部X線を組み合わせて評価します。

禁煙も治療の一部です

COPDでは、吸入治療だけでなく禁煙そのものが非常に重要です。

当院では原則15歳以上の方を対象に診療しています。
COPDが疑われる方には、胸部X線検査・肺機能検査を必要に応じて行います。
喫煙中の方には、禁煙外来もあわせてご相談いただけます。

こんな人はCOPDかもしれません

🚬

喫煙歴がある

現在喫煙している方、過去に長く喫煙していた方は注意が必要です。

😮‍💨

咳や痰が長引く

風邪でもないのに咳や痰が続く場合は、気道の病気を考える必要があります。

🪜

階段や坂道で息切れ

以前よりも歩くのがつらい、同年代より遅いと感じる方は要注意です。

😗

口すぼめ呼吸になる

息を吐くときに無意識に口をすぼめる方では、呼吸がしづらくなっていることがあります。

COPDの症状は、「年齢のせい」「体力低下」「ただの咳」として見過ごされやすいのが特徴です。
しかし、咳・痰・息切れが長く続く場合は、早めに呼吸器の評価を受けることをおすすめします。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

COPDは、主にタバコ煙などの有害物質を長く吸い込むことで、気道や肺に炎症が起こり、肺の働きが低下していく病気です。
咳、痰、体を動かしたときの息切れが徐々に目立つようになり、進行すると日常生活に大きく影響します。

いったん低下した肺機能を完全に元に戻すことは難しい一方で、早めに気づいて禁煙や適切な治療を始めることで、進行を抑えやすくなります。

進行性の病気です

放置すると、息切れや活動性低下が少しずつ進んでいくことがあります。

肺気腫と関係があります

肺気腫はCOPDに含まれる病態のひとつですが、言葉が完全に同じ意味とは限りません。

早期介入が大切です

症状が軽い段階でも、禁煙や治療によって将来の悪化を減らせる可能性があります。

健診で「COPD疑い」と言われた方へ

自覚症状があまりなくても、喫煙歴があり、健診や人間ドックの呼吸機能検査で異常を指摘された場合は、一度きちんと確認しておく価値があります。
COPDに限らず、喘息など他の呼吸器疾患が隠れていることもあるため、放置せずご相談ください。

  • 健診で呼吸機能異常を指摘された
  • 喫煙歴はあるが、自覚症状はほとんどない
  • 咳や痰は軽いが、以前より体力が落ちた気がする
  • 喘息との違いも含めて一度整理したい

診断と検査について

COPDを疑うときは、まず喫煙歴、症状の経過、日常生活での息切れの程度、健診結果を確認します。
そのうえで、当院では肺機能検査胸部X線検査を必要に応じて組み合わせ、他の病気が隠れていないかも含めて評価します。

肺機能検査

気流制限の有無を調べる、COPD評価の中心となる検査です。

胸部X線検査

肺炎、心不全、腫瘍など、他の原因が隠れていないかも確認します。

必要時に追加評価

症状や経過によっては、他院と連携して追加の精査を検討することがあります。

こんな点を診察で確認します

  • 喫煙本数や喫煙年数
  • 咳・痰・息切れの期間と程度
  • 階段、坂道、歩行で困る場面
  • 健診での呼吸機能異常の有無
  • 喘息や心疾患など他の病気の可能性

COPD治療で大切なこと

COPD治療で最も重要なのは禁煙です。
そのうえで、症状や増悪の程度に応じて、吸入薬を中心とした治療を行います。

また、感染症はCOPD悪化のきっかけになるため、ワクチン接種や感染予防も大切です。
さらに、無理のない範囲で活動性を保つことも重要です。

禁煙

今からでも遅くありません。禁煙は病気の進行を遅らせるうえで非常に大切です。

吸入治療

気管支を広げる吸入薬を中心に、症状に応じて治療を調整します。

増悪予防

ワクチン、感染予防、生活管理を含め、悪化を繰り返さないことを目指します。

当院で大切にしていること

  • 咳・痰・息切れを軽く見ないこと
  • 禁煙を治療の中心に置くこと
  • 吸入薬を続けやすい形で提案すること
  • 喘息など他の病気との違いも整理すること

受診から治療までの流れ

1

受診・ご相談

症状、喫煙歴、健診結果、日常生活で困る場面などを確認します。

2

必要に応じて検査

肺機能検査や胸部X線検査を組み合わせて評価します。

3

治療開始

禁煙指導と吸入治療を中心に、その方に合った治療を組み立てます。

4

継続管理

症状、増悪、活動性、禁煙状況などをみながら調整していきます。

よくあるご質問

Q.健診でCOPD疑いと言われましたが、症状がないので様子見でよいですか?
自覚症状が乏しくても、一度きちんと確認することをおすすめします。COPDだけでなく、喘息など他の呼吸器疾患が隠れていることもあります。
Q.COPDと肺気腫は同じですか?
肺気腫はCOPDに関連する重要な病態のひとつです。ただし、言葉として完全に同義とは限らず、まとめて評価することが大切です。
Q.禁煙すれば治りますか?
すでに起こった肺の変化が完全に元通りになるわけではありませんが、進行を遅らせるために禁煙は非常に重要です。
Q.喘息との違いは何ですか?
どちらも咳や息切れを起こしますが、背景や治療の組み立てが異なります。実際には両方の特徴を併せ持つ方もおられるため、総合的な評価が大切です。

喫煙歴があり、咳・痰・息切れが続く方はご相談ください

COPDは、早めに気づいて禁煙と適切な治療につなげることが大切な病気です。
当院では、健診で異常を指摘された方も含め、胸部X線検査や肺機能検査を組み合わせて評価します。

喫煙中の方には禁煙外来もご案内できます。原則15歳以上の方を対象に診療しています。