SUBLINGUAL IMMUNOTHERAPY
舌下免疫療法
シダキュア・ミティキュアによるアレルギー治療
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体に慣らしていく治療です。
大神内科クリニックでは、スギ花粉症に対するシダキュア、ダニアレルギー性鼻炎に対するミティキュアによる治療に対応しています。
当院の内科診療は原則として15歳以上を対象としていますが、舌下免疫療法については薬剤の承認適応と安全管理を踏まえ、
小学生のお子さんも個別にご相談いただけます。
体質改善を目指す治療
症状を一時的に抑えるだけでなく、アレルギー反応を起こしにくい状態を目指します。
毎日の服用が必要
1日1回、自宅で舌の下に薬を置いて服用します。毎日の継続が大切です。
3〜5年程度の継続
短期間で終わる治療ではなく、数年単位で続けることを前提に開始します。
舌下免疫療法は、すぐに効く薬ではありません。
しかし、長期的に症状を軽くし、薬の使用量を減らすことが期待される治療です。
当院では、花粉症・アレルギー性鼻炎の症状だけでなく、喘息や咳症状との関係も含めて、
呼吸器内科の視点から治療適応を確認します。
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎の症状を一時的に抑えるだけでなく、
アレルギー反応を起こしにくい状態を目指す治療です。
毎日自宅で薬を服用し、数年単位で継続します。
すぐに効く薬ではありませんが、長期的に症状の軽減や薬の使用量を減らすことが期待されます。
体質改善を目指す治療
抗ヒスタミン薬や点鼻薬のように症状をその場で抑える治療とは異なり、
アレルギーの原因に対する反応を少しずつ和らげることを目指します。
毎日の服用が必要
1日1回、自宅で舌の下に薬を置いて服用します。
効果を得るには、毎日の服用と定期的な通院が大切です。
3〜5年程度の継続を想定
数週間で終わる治療ではありません。
数年単位で続ける治療であり、始める前に継続できるかを確認します。
当院で対応している舌下免疫療法
現在、日本で保険診療として広く行われている舌下免疫療法は、
スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する治療です。
当院では、スギ花粉症にはシダキュア、ダニアレルギー性鼻炎には主にミティキュアを用いて治療しています。
シダキュア
スギ花粉症に対する舌下免疫療法薬です。
当院では、原則として6月〜12月に治療開始を検討します。
スギ花粉の飛散期には、原則として新規開始は行いません。
毎年春の花粉症が強い方、眠気が出やすく薬を減らしたい方、
受験・仕事・日常生活への影響が大きい方はご相談ください。
ミティキュア
ダニアレルギーによる通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法薬です。
季節に関係なく鼻炎症状が続く方、ハウスダスト・ダニが原因と考えられる方で、
検査結果と症状が合う場合に治療を検討します。
通年性鼻炎がある方、鼻づまり・くしゃみ・鼻水が長く続く方、
喘息や咳症状と鼻炎が関連している方では、呼吸器内科の視点も含めて診療します。
スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎が両方ある場合
スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の両方がある方では、
シダキュアとミティキュアの併用を検討することがあります。
ただし、通常は最初から2剤を同時に開始するのではなく、まず1剤を開始し、
副作用や服用状況を確認したうえで、もう一方の薬を追加する形を検討します。
その他の薬剤・アレルゲンについて
舌下免疫療法についてよく質問される内容をまとめています。
当院では標準的にはシダキュアとミティキュアを中心に治療していますが、
他院で開始された治療の継続などは状況に応じて個別に相談します。
アシテアダニ舌下錠とミティキュアの違い
アシテアダニ舌下錠とミティキュアはいずれも、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法薬です。
どちらもダニアレルギーの原因となる抗原を少量ずつ投与し、体を慣らしていく治療ですが、
製剤の規格、増量方法、服用方法の細部、製造販売元などが異なります。
当院では原則としてミティキュアを標準的に使用しています。
転居・転勤などで他院からアシテアを継続中の方については、個別に継続処方を相談できます。
ハウスダストにも効きますか?
ハウスダストには、ダニ、カビ、ペットの毛やフケ、繊維くずなど複数の成分が含まれます。
そのため、ハウスダスト検査が陽性というだけで舌下免疫療法の適応になるわけではありません。
ダニが主な原因と判断できる場合に、ミティキュアなどのダニ舌下免疫療法を検討します。
ヒノキ花粉症にも使えますか?
現在、日本の保険診療では、ヒノキ花粉症単独に対する舌下免疫療法薬はありません。
シダキュアはスギ花粉症に対する治療薬であり、ヒノキ花粉症そのものを対象とした薬剤ではありません。
学術的にはスギとヒノキの交差反応性が知られており、スギ花粉症の治療によりヒノキ花粉の時期の症状にも影響する可能性はあります。
ただし、公的な効能・効果はあくまでスギ花粉症であり、ヒノキ花粉症の直接的な治療として案内するものではありません。
皮下注射の免疫療法について
当院では皮下注射によるアレルゲン免疫療法、いわゆる皮下免疫療法は行っていません。
皮下免疫療法をご希望の場合は、実施しているアレルギー専門診療の医療機関、
皮膚科・耳鼻咽喉科などでご相談ください。
治療開始までの流れ
舌下免疫療法は、受診したその日に必ず開始できる治療ではありません。
症状、検査結果、通院継続の見込み、安全性を確認したうえで開始します。
診察・症状の確認
花粉症や通年性鼻炎の症状、時期、これまでの治療、喘息の有無、内服薬、既往歴を確認します。
アレルギー検査
スギまたはダニが症状の原因として妥当かを確認するため、必要に応じて血液検査を行います。
適応の判断と説明
治療の効果、期間、副作用、毎日の服用、毎月の通院について説明します。
初回は院内で服用
初回投与は院内で行い、服用後30分間は院内で経過を確認します。
自宅で毎日服用・毎月通院
2回目以降は自宅で毎日服用します。
治療継続中は、原則として毎月ご本人に受診していただきます。
小学生・18歳未満の方の受診について
当院の内科診療は、原則として15歳以上の方を対象としています。
ただし、舌下免疫療法については、薬剤の承認適応と安全管理を踏まえ、
小学生のお子さんも個別にご相談いただけます。
これは、舌下免疫療法が小学生にとって特殊な治療という意味ではありません。
シダキュア・ミティキュアは小児にも使用される治療薬であり、
当院の通常診療対象年齢とは分けて、舌下免疫療法に限り対応を検討しているという意味です。
18歳未満の方の受診ルール
18歳未満の方は、事情を良くご存知の保護者の方と一緒にご来院ください。
治療内容、副作用、毎日の服用、通院継続について、保護者の方にもご理解いただく必要があります。
治療継続中は、副作用や服用状況を確認するため、原則として毎月ご本人の受診が必要です。
保護者の方だけが来院し、ご本人の診察なしで薬のみを継続することは、
安全管理上・法令上の観点から当院では行っていません。
小学生も相談可
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎があり、長期的な治療継続が見込める場合は、
小学生の方も個別に適応を判断します。
保護者同伴が必要
安全に治療を続けるため、18歳未満の方は保護者の方と一緒にご来院ください。
受験期も見据えた治療
舌下免疫療法は3〜5年程度の継続を想定します。
受験期と花粉症の重なりが不安な方も、開始時期を含めてご相談ください。
原則として毎月、ご本人の受診が必要です
舌下免疫療法は、薬を継続して処方するだけの治療ではありません。
副作用の有無、服用状況、鼻炎症状、喘息症状、体調変化を確認しながら続ける治療です。
副作用の確認
口の中の腫れ、かゆみ、喉の違和感、咳、息苦しさ、じんましんなどがないか確認します。
服用状況の確認
毎日服用できているか、飲み忘れが多くないか、服用時間や方法に問題がないかを確認します。
体調変化の確認
喘息症状の悪化、発熱、口内炎、抜歯後、妊娠、授乳など、
治療継続に注意が必要な変化がないか確認します。
安全に治療を続けるための注意点
舌下免疫療法は有効な治療ですが、アレルゲンを含む薬剤を使用するため、
口の中の腫れやかゆみ、喉の違和感、咳、息苦しさ、じんましんなどの副作用が起こることがあります。
アナフィラキシーへの注意
まれではありますが、アナフィラキシーという重いアレルギー反応が起こる可能性があります。
初回服用を院内で行い、服用後30分間は院内で経過を確認するのは、
万一の副作用に早く気づき、迅速に対応するためです。
治療開始を慎重に判断する方
- 喘息症状が不安定な方
- 重い心疾患・肺疾患がある方
- 自己免疫疾患、免疫不全、悪性腫瘍などで治療中の方
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 口内炎、抜歯後、口腔内に傷や炎症がある方
- 現在の内服薬に注意が必要な方
服用時に注意すること
- 初回は院内で服用し、30分間経過を確認します
- 自宅では、できるだけ日中・家族がいる時間帯に服用してください
- 夜間や就寝前の服用は、副作用に気づきにくくなるため避けてください
- 服用前および服用後2時間は、激しい運動、飲酒、入浴を避けてください
- 体調不良時や喘息症状が強い日は、服用前に医師へ相談してください
- 自己判断で中断・再開せず、必ず相談してください
喘息や咳症状がある方へ
喘息症状が不安定な場合、舌下免疫療法を安全に行えないことがあります。
当院では、必要に応じて呼吸機能検査やFeNO検査などを行い、
喘息のコントロール状態を客観的に確認したうえで、治療開始の可否を判断します。
よくある質問
Q.小学生も舌下免疫療法を受けられますか?
はい。舌下免疫療法については、小学生の方も個別にご相談いただけます。
当院の内科診療は原則として15歳以上ですが、舌下免疫療法については薬剤の承認適応と安全管理を踏まえて対応を検討します。
Q.18歳未満でも一人で受診できますか?
18歳未満の方の舌下免疫療法では、原則として保護者の方と一緒にご来院ください。
特に初回相談、治療開始時、薬剤変更時、中断・再開時には、保護者の方の同伴が必要です。
18歳未満の方のみで来院された場合、当日すぐに治療開始や処方継続ができないことがあります。
Q.保護者だけが薬を取りに来てもよいですか?
原則としてできません。
舌下免疫療法は、副作用の有無、服用状況、鼻炎症状、喘息症状、体調変化を確認しながら継続する治療です。
保護者の方だけが来院し、ご本人の診察なしで薬のみを継続することは、安全管理上・法令上の観点から当院では行っていません。
Q.シダキュアとミティキュアは併用できますか?
スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の両方がある場合、
シダキュアとミティキュアを併用することがあります。
ただし、通常は最初から2剤を同時に開始するのではなく、まず1剤を開始し、
副作用や服用状況を確認したうえで、もう一方の薬を追加する形を検討します。
Q.アシテアダニ舌下錠にも対応していますか?
対応自体は可能です。
ただし、当院ではダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法は原則としてミティキュアを標準的に使用しています。
他院でアシテアを開始済みの方の継続については、個別にご相談ください。
Q.アシテアダニ舌下錠とミティキュアの違いは何ですか?
アシテアダニ舌下錠とミティキュアはいずれも、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法薬です。
どちらもダニアレルギーの原因となる抗原を少量ずつ投与し、体を慣らしていく治療ですが、
製剤の規格、増量方法、服用方法の細部、製造販売元などが異なります。
ミティキュアは、開始後1週間は3,300JAU、2週目以降は10,000JAUを1日1回服用します。
アシテアは、100IRから開始し、原則として300IRまで増量していく薬剤です。
どちらを使用するかは、患者さんの年齢、症状、検査結果、これまでの治療歴、流通状況などを踏まえて判断します。
Q.ヒノキ花粉症にも効きますか?
現在、日本の保険診療では、ヒノキ花粉症単独に対する舌下免疫療法薬はありません。
シダキュアはスギ花粉症に対する治療薬であり、ヒノキ花粉症を直接対象とした薬剤ではありません。
スギとヒノキには交差反応性があるため、スギ花粉症の治療によりヒノキ花粉の時期の症状にも影響する可能性はあります。
ただし、公的な効能・効果はスギ花粉症であり、ヒノキ花粉症の治療薬として案内するものではありません。
Q.ハウスダストアレルギーにも効きますか?
ダニ舌下免疫療法は、ハウスダスト全体に対する治療ではなく、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する治療です。
ハウスダスト検査が陽性の場合でも、ダニが主な原因かどうかを確認したうえで治療適応を判断します。
Q.皮下免疫療法は行っていますか?
当院では皮下注射によるアレルゲン免疫療法、いわゆる皮下免疫療法は行っていません。
皮下免疫療法をご希望の場合は、実施しているアレルギー専門診療の医療機関、皮膚科などでご相談ください。
Q.シダキュアはいつから始められますか?
当院では、原則として6月〜12月に開始を検討します。
スギ花粉が飛散している時期には、原則として新規開始は行いません。
Q.ミティキュアはいつから始められますか?
ミティキュアはダニアレルギー性鼻炎に対する治療です。
季節の制限は比較的少ない治療ですが、症状、検査結果、体調を確認したうえで開始時期を判断します。
Q.舌下免疫療法は何年継続する必要がありますか?
舌下免疫療法は、短期間で終わる治療ではありません。
十分な効果と治療終了後の効果持続を期待するため、一般的には3〜5年程度の継続を目標にします。
開始してすぐに効果を判断するのではなく、まずは毎日きちんと服用できるか、副作用が問題にならないかを確認しながら継続します。
一方で、1年以上続けても十分な効果が得られない場合には、その後の継続について再検討します。
Q.すぐに症状が良くなりますか?
舌下免疫療法は即効性の薬ではありません。
花粉症や鼻炎症状をその場で抑える薬とは異なり、長期的に症状を軽くすることを目指す治療です。
ただし、シダキュアを開始して最初に迎える花粉症シーズンから効果を感じる方もいます。
Q.シダキュアやミティキュアを服用中に飲酒してもよいですか?
原則として、舌下免疫療法薬の服用前および服用後2時間は、飲酒を避けてください。
アルコールによって血流が増えたり、体調の変化に気づきにくくなったりすることで、
口の中の強い腫れ、のどの違和感、咳、息苦しさ、じんましんなどの副作用に注意が必要になるためです。
日常生活の目安としては、朝から日中に服用し、服用後2時間以上しっかり時間をあけて、
夜に少量の飲酒をする程度であれば、実臨床では大きな問題になりにくいことが多いです。
一方で、晩酌の直前、飲酒後、就寝前の服用は避けてください。
飲酒した後の服用は避けてください
お酒を飲んだ後や、アルコールが体内に残っている状態での服用は避けてください。
夜に飲酒した場合は、その日の服用は無理に行わず、1回お休みしてください。
翌日以降、体調が落ち着き、飲酒していない時間帯に再開してください。
Q.妊娠中でも舌下免疫療法はできますか?
妊娠中、または妊娠している可能性がある方では、舌下免疫療法の新規開始は原則として慎重に判断します。
すでに舌下免疫療法を継続中に妊娠が判明した場合は、自己判断で中止せず、必ず診察時にご相談ください。
治療の継続可否は個別に判断します。
Q.授乳中でも舌下免疫療法はできますか?
授乳中の舌下免疫療法については、治療を行うことによる利益と、母乳栄養を続けることの利益を考慮して判断します。
授乳中に治療を希望される方、または治療継続中に出産・授乳となった方は、診察時に必ずお知らせください。
Q.喘息があっても治療できますか?
喘息の状態によります。
喘息症状が不安定な場合は、舌下免疫療法を安全に行えないことがあります。
当院では呼吸器内科の視点から、必要に応じて呼吸機能検査やFeNO検査なども用いて、喘息のコントロール状況を確認して判断します。
Q.初回の受診日にすぐ開始できますか?
検査結果や安全確認が必要なため、初回相談日に必ず開始できるとは限りません。
初回服用日は30分間の院内観察が必要なため、別日に調整する場合があります。
SUBLINGUAL IMMUNOTHERAPY
舌下免疫療法をご希望の方へ
スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎でお困りの方はご相談ください。
治療開始には、症状の確認、アレルギー検査、治療内容の説明、初回服用時の30分観察が必要です。
継続中は原則として毎月ご本人の通院が必要です。
小学生のお子さんについても、舌下免疫療法に限り個別にご相談いただけます。
