COPD:慢性閉塞性肺疾患。肺気腫と言ったほうが通りがよいでしょうか。
タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じた肺の病気で、進行性です。進行すると在宅酸素療法などが必要になるかもしれません。
いつの間にか階段を上がった時などに息切れがする、いつも咳や痰が出ているといった特徴があります。
日本人では有病率8.6%というデータがあります。40歳以上の約530万人、70歳以上では約210万人が罹患しているとされます。実は非常にありふれた病気なのです。
COPDは肺以外にも全身性の影響をもたらし、心臓疾患、消化器疾患、抑うつ、骨粗しょう症などが多くなるとされます。
日本では死因の10位ですが、高齢の患者さんも多く、今後順位が上昇してくる見込みです。
当院では、呼吸器専門医の立場から、これまで見逃されていた方に適切な診断をつける、診断がついた方に正しい治療を行う、禁煙のサポートをするなどの治療が可能です。もちろん併存疾患に対しても適切な治療を行います。